京都市幽霊バス問題

京都市幽霊バス問題

お願い:ウィキペディアの記事「京都市幽霊バス問題」も参照して下さい。

執行委員ダイヤの一例として、当時のスタフを再現してみました。
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 左側の特202とあるのは快速202号系統のことです。元々各停留所に停車する特202号系統として新設され、通学輸送に特化するため主要停留所のみに停車する快速特202号系統となり、さらに快速202号系統と変わりましたが、運用上は特202号系統としていたようです。また特208号系統も、秋の紅葉時期で午後ならこういう区間で運行する需要はあるでしょうけど、午前中のこんな時間に利用客が見込めるとは思えない。つまり労働組合の役員に2時間ほど乗務させ、残りの時間で組合活動に専念してもらうためのダイヤにすぎないのです。役員が休みだと運行する必要が無いし、運行する人もいないので、当然運休となりますが、利用客に影響が無いよう、わざと時刻表に掲載しなかったのです。

 幽霊バスの例 

 特208号系統 
上のスタフにある特208号系統です。幽霊バスはこのように臨時用の系統番号の無い、白地に黒文字の方向幕を用いることが多いようです。これにより地元住民が警戒して乗らなくなるので好都合なのです。ちなみに撮影した2006年当時の時刻表を見ると、九条車庫前発の平日10時台は17分と44分だけでした。27分間も開いていたので、18分後の幽霊バスである特208に意外と乗車していたようですね。それなら何とか存在価値があるのかもしれません。ちなみに2013年3月のダイヤを見ると、2006年当時と全く変わっていなかったりします。

 快速  202号系統 
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執行委員ダイヤにおける快速202号系統は、方向幕こそ通常と同じですが、停留所の時刻表にも掲載されておらず、ハイパー市バスダイヤにもありません。そもそも立命館大学に9:34到着のバスなんて、学生にとって中途半端であり、利用するはずがないのです。
撮影当時は夜勤のある仕事をしており、9時に終わって西大路五条の停留所へ行くと、時刻表に無い快速202号系統が来たので、思わず乗車してスタフと見たところ「執行委員」の文字があったので、これがあの「幽霊バス」か!と思った次第です。

 臨203号系統 
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203号系統にも「幽霊バス」があり、こちらは臨203号系統としていた。「臨203」のマグネットシールを車体全面と側面に貼り、方向幕は白地に黒文字の汎用幕を表示していた。

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このように通常の203号系統幕で運行している場合もあった。

あと朝日放送の報道番組「ABC NEWSゆう」で取り上げていたのは、37号系統の区間便扱いである西賀茂車庫前→北大路バスターミナルで、白地に黒幕の「北大路バスターミナル」を表示して運行されていた。他にもあったようだが、私の調べた限りではこれだけしかわからなかった。

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これを撮影したのは、運用開始間もないころなので、新車の慣らし運転を兼ねて、必要性の無い臨時便として幽霊バスを運行した疑いがある。