2004年度 ブルーリボンシティ M尺ノンステップ

ブルーリボンシティ ノンステップM尺
2004年度導入車

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 主要諸元 
メーカー:日野自動車
型式記号:KL-HU2PMEE
車体架装:ジェイ・バス(小松事業所)
車体:前中扉部分ノンステップ
全長:10530mm
全幅:2490mm
全高:3040mm
エンジン型式:P11C-TI型 水冷4サイクル
シリンダー配列:直列6気筒
動弁機構:OHV 4バルブ
ボア×ストローク122mm×150mm
総排気量:10520cc
圧縮比:
最高出力:184kW(250ps)/2100rpm
最大トルク:883N・m(90kg・m)/1100rpm
搭載方法:垂直横置き
変速機:トルクコンバータ式4速AT
            (ZF製ECOMATボタン式セレクタ)
乗車定員:63名
クーラー:
備考:国土交通省認定標準仕様ノンステップバス
         平成11年排出ガス規制適合車
         アイドリングスタート&ストップ
         ABS装備
         給油口右側
         燃料タンク右側

 車両リスト 

 2005年3月登録 
0907 西賀茂営業所(京都市) 安田産業グループ(青)
0927 西賀茂営業所(京都市) 安田産業グループ(緑)
0929 西賀茂営業所(京都市) KINGゴルフクリニック
 
 解 説 
2004年度の日野車は、2001年度から4年連続でブルーリボンシティ・ノンステップが導入された。
日野の大型車であるブルーリボンは、2000年6月に平成11年排ガス規制適合を行い、1985年に続いて二度目となる大幅なマイナーチェンジが施された。それに伴い車種名がブルーリボンシティと改められている。フルモデルチェンジではなくマイナーチェンジとしたのは、当時既にいすゞ自動車との間でバス事業の統合準備を進めており、路線バスはいすゞ側が開発したエルガに統一されることになっていたため。
構造的にはブルーリボン・ノンステップと全く同じであり、直列6気筒エンジンを後部に垂直横置で左側にオフセット搭載し、右側にZF製の4速ATを配する。そこから右側にオフセットされたデファレンシャルギアへプロペラシャフトで動力を伝達している。機器類はリアオーバーハングに全て集中させており、ホイールベースブルーリボン・ノンステップと変わらず5110mmとやや長めになっており、広めの中扉と合わせてノンステップ部分の床面積を広く取っている。前輪タイヤハウス間も車いすが通れるだけの幅を確保してはいるが、車いすの乗降は中扉で簡易スロープを用いることとしたので、ブルーリボン・ノンステップと異なり前扉の電動スロープ板は装備していない。ブルーリボン・ノンステップでは後輪タイヤハウス上の座席が後向きで、後部の5人掛け座席と対面するという変則的な配置となっていたが、これはタイヤハウス部分の形状変更や、通路をかさ上げして段差を少なくしたので前向きに改められた。
2003年度導入車からは低床部の座席配置を変更し、左側を4人掛(2+2)の優先座席ロングシート、右側を1人掛座席4脚とした。燃料タンク/給油口が右側にあり、車内に出っ張っているので、車いすは1脚分しか固定場所が無い。また手すりにはオレンジ色のラバーが巻かれ、見やすく且つけがをしにくくしている。国土交通省の標準仕様ノンステップバス認定では、床の勾配角度に制限があり、きついスロープによる床のフルフラットが実質的に認められないので、後部の通路と低床部分との間に段差を設けている。そのため実質的に部分ノンステップバスになってしまった。前年度導入車との外観上の違いは、前述の国交省認定により認証ステッカーが前部・中扉横・後部窓の3箇所に添付されたこと、車いすマークのデザインが変更されたことくらい。
ブルーリボン時代からは前面形状が大幅に変更されており、ブルーリボンの直線的な形状から、曲線の多い形状となり、フロントバンパーとヘッドライトが一体化されている。ただしフロントガラスはブルーリボンと同じ。また京都市バスでは標準装備としているセイフティウィンドウが、これまでのオプションから標準となった。2001年度導入車は、前扉開閉用の外部スイッチは、標準仕様であるフロントバンパーのナンバープレート部のみ設けられていた。しかしこれは使いづらくて不評だったのか、2002年度からはセーフティウィンドウをやや小さくし、捻出したスペースにも追加されている。2002年度車がこの部分を黒くしていたのに対し、2003年度車からは車体と同色になった。また左側バックミラーは、新製時から補助ミラーが1枚追加されて3枚構成になっている。バックアイモニターは、2003年度車に引き続きLCD式となった。

2005年3月に31台が導入された。内訳は以下の通り。
・西賀茂営業所 14台
・烏丸営業所  11台
・九条営業所    6台

ダイヤ改正後すぐの2005年4月に配転が行われ、内訳は以下のようになった。
・西賀茂営業所 12台
・烏丸営業所  10台
・錦林出張所   4台
・梅津営業所    5台

その後西賀茂と烏丸は11m車が配置できないという事情も絡み、新車の導入をせずに錦林と梅津から玉突きで車両を廻した。このため錦林と梅津からは2004年度車の配置が無くなった。さらに近年烏丸にやや集中させている。

2014年3月以降は、西賀茂営業所に12台、烏丸営業所に19台の配置となっている。同改正では西賀茂営業所配置車が全て単区間車となった。
2017年3月改正で、烏丸営業所の担当がすべて均一系統となったので、この年度のブルーリボンシティは、すべての車両が単区間車となっている。