2004年度 西工96MC N尺ノンステップ

96MC B-I ノンステップN尺
2004年度導入車


 主要諸元 
メーカー:いすゞ自動車
型式:KL-LV280N1改
車体製造:西日本車体工業
車体:西工96MC B-I
   前中扉前中部分ノンステップ
全長:10940mm
全幅:2490mm
全高:mm
エンジン型式:8PE1-N型
過給機:なし(自然吸気)
シリンダー配列:V型8気筒
ボア×ストローク127mm×150mm
総排気量:15201cc
圧縮比:18.0
搭載方法:縦置き
最高出力:177kW(240ps)/2100rpm
最大トルク:892N・m(91kg・m)/1400rpm
変速機:トルクコンバータ式5速AT
    (アリソン製)
乗車定員:68名
備考:国土交通省認定標準仕様ノンステップバス
   平成11年排出ガス規制適合車

 車両リスト 

 2005年3月登録 


 解 説 
2004年度に導入されたいすゞ車は、大型ノンステップ純正車体のエルガが11台と、西工車体が8台の合計19台。中型ノンステップバスは純正車体のエルガミオが16台となる。
ノンステップバスは高価なので、普及が思うように進んでいないことから、国土交通省と各メーカーで仕様を統一した「標準仕様ノンステップバス」の認証制度が2004年1月よりスタートした。フルフラットノンステップバスはこれに合致しないので、補助金が得られないことから、京都市バスもフルフラットへのこだわりを捨て、本年度以降は前中部分ノンステップバスを導入して行くことになる。もっとも、フルフラットノンステップバスは認証制度に合致しないので、メーカーもラインナップから外して行ったため、どっちにしても導入は出来なくなっていったが。
本年度導入車では、約5年ぶりにいすゞ+西工ボディの組み合わせが復活した。エルガにモデルチェンジしてからは、西工ボディの組み合わせが極端に少なくなっていたようで、京都市バスでも純正車体だけが導入されてきた。しかし富士重のバス車体架装事業撤退の影響もあるのか、いすゞ車の一部が西工ボディとなった。
シャーシがエルガtype-Aなので、西工ボディも当然部分ノンステップバスでの導入で、ワンステップバスを基本として中扉より前部を低床部とし、後部は2段上にある構造となる。基本がワンステップバスなので、駆動系はツーステップバスと変化は無く、キュービックを引き継いでおり、路線バスでは珍しいV8エンジンもそのままである。8PE1-N型V8エンジンを最後部に縦置きし、その前部にトランスミッションデファレンシャルギアが位置する構造は、従来からのリアエンジンバスと共通であり、ワンステップバスと共通部品を多用するので、コスト面でも有利である。トランスミッションは、アリソン社製のトルコン式5速ATを採用している。
前扉はグライドスライドドアだが、スロープは設置されておらず、車いすの乗降は中扉にスロープ板を渡して行うことになる。部分ノンステップバスなので、デッドスペースがフルフラットノンステップバスよりも少なく(その分後部の床が高いわけだが)、中扉より後に座席を5列配置することが出来た。国交省認定ノンステップバスなので、低床部のレイアウトは、左側を4人掛(2+2)の優先座席ロングシートとし、右側を1人掛座席4脚とした。本来なら右側に車いす2脚分の固定場所が確保できるのだが、燃料タンクが出っ張っているので、1脚分しか固定場所が無い。また手すりにはオレンジ色のラバーが巻かれ、見やすく且つけがをしにくくしている。

2005年3月に2回に分けて導入された。当初の配置は以下の通り。
・梅津営業所(京都市) 4台
・九条営業所(京都市) 4台

直後の2005年4月に転属があり、以下のような配置となる。
・九条営業所(京都市) 8台
 この時点では一旦すべて九条直営配置となった。

2006年3月に5台が梅津に転属となり、1台が直営4台が京阪バスに配置となる。
・九条営業所(京都市) 3台
・梅津営業所(京都市) 1台
0937
・梅津営業所(京阪バス) 4台

2013年3月に梅津京阪から1台が九条直営に、さらに1台が梅津直営に転属した。
・九条営業所(京都市) 4台
・梅津営業所(京都市) 2台
・梅津営業所(京阪バス) 2台

2014年3月改正で梅津営業所の民間委託先が京阪バスから西日本JRバスとなるが、配置そのものは変化がなく、現在に至っている。新車時より配置に変化がないのは、九条直営の0934・0935・0936号車の3台。