2004年度 エアロスター CNGノンステップ

エアロスター CNGノンステップ
2004年度導入車

 主要諸元 
型式:KL-MP37JK改
車体製造:三菱ふそうバス製造(MFBM)
車種名:エアロスター ノンステップK尺
車体:前中扉ノンステップ
全長:10455mm
全幅:2490mm
全高:3180mm
エンジン型式:6D24-CNG型 4サイクル水冷
過給器:無過給(自然吸気式)
シリンダー配列:直列6気筒
動弁機構:OHV 2バルブ
ボア×ストローク130mm×150mm
総排気量:11945cc
圧縮比:
出力:169kW(230ps)/2200rpm
トルク:813N・m(83kg・m)/1400rpm
搭載方法:縦置き横倒し(右側オフセット)
変速機:トルクコンバータ式5速AT
            (アリソン製)
備考:国土交通省認定標準仕様ノンステップバス
         平成11年排出ガス規制適合車
         天然ガス(CNG)バス

 車両リスト 

 解 説 
京都市バスでは低公害車を毎年数台導入しているが、2004年度は三菱ふそうエアロスターCNGが3台導入された。車体は三菱ふそうバス製造の純正車体となる。
低床化のための基本構造は、1997年に「ノーステップバス」として登場以来変化はなく、駆動系レイアウトは従来からの縦置を踏襲し、エンジンとデファレンシャルごと右側(非公式側)へオフセットさせることで、後部まで低床エリアを確保している。とはいえ完全なフルフラット構造には出来なくて、フルフラットノンステップと部分ノンステップの中間的と言える構造となっている。2004年度導入車からは、国交省認定の標準ノンステップとするため、スロープ状の床からステップ付きフラット床に改めている例が多いが、エアロスターは大きな差は無い。
エンジンを縦置きとすることで、既存の部品が流用でき、高価な専用部品を極力用いずにフルフラットに近い構造を実現してはいるが、部分ノンステップバスのように座席を5列配置することはできない。最初に導入した6419・6420号車ではホイールベース5300mmだったが、これだと収容できない車庫があるためか、標準的なホイールベース4800mmへ戻っている。トランスミッションはアリソン製のトルコン式オートマチックトランスミッションセレクターはボタン式となっている。KC-MP系の頃は5速M/Tが標準だったが、KL-MP系になると5速A/Tが標準となっていた。
日産ディーゼル車はCNGタンクが前部で、クーラーが中央付近に搭載されていたが、三菱車は逆の配置となり、クーラーが前部搭載で、CNGタンクは中央部付近となった。
2005年3月の導入時は、0924~0926号車3台すべて洛西営業所近鉄バス委託に配置され、73号系統を中心に運用されていた。2010年3月改正で阪急バス委託と車両交換し、28・91号系統で運用されるようになった。
2014年3月改で洛西営業所がすべて近鉄バス委託となったので配置が変更となり、実質的に出戻った形となる。また嵐山地区が均一区間となった関係で、洛西営業所が均一系統を受け持つようになったので、一部の車両は多区間装備を取り外し単区間車となったが、0924~0926号車も単区間車となる。