1999年度 西工96MC ワンステップ

西工96MC B-I ワンステップ
1999年度導入車

 主要諸元 
メーカー:三菱自動車
型式:KC-MP717K
車体製造:西日本車体工業
車体:西工96MC ワンステップ
全長:10280mm
全幅:2490mm
エンジン:6D24型 直列6気筒 11945cc
搭載方法:縦置き直立
最高出力:176kW(240ps)/2200rpm
最大トルク:833N・m(85kg・m)/1400rpm
変速機:フィンガーコントロール式5速MT
    (FCT)
乗車定員:67名
   平成6年排出ガス規制適合
   前中扉ワンステップバス

 車両リスト 

 解 説 
京都市バスでは1999年度はワンステップバスを5台導入した。すべて西工96MCボディで、内訳は三菱車が2台と日野車が3台となる。1997年度と1998年度導入のワンステップバスはリフト付きふれあい号での導入だったが、今年度はリフトなしとなった。ワンステップバスならリフトなしでも、中扉にスロープを渡せば車いすの乗降が問題なく行えるからだろう。しかし今後は原則ノンステップバスの導入となったので、ワンステップバスの導入はしばらく途絶えることになる。これはノンステップバスなら補助金が出るということもあるだろう。
基本的には1997年度導入の6514~6516号車からリフトを無くしたもので、前扉が車いすの乗降を考慮しなくていいので折戸になっている。床下にクーラー機器の一部を搭載しているので、右側側面にルーバーが設けられていること、それに合わせて屋根上の機器も異なる。エンジンは通常のツーステップ車と同じく縦置き配置であり、最後部座席が高い位置にあるので、それに合わせて右側面の最後部窓だけ下端が高い。
前扉にリフトが無いのでセーフティウインドウが設けられており、ウィンカー類がヘッドライト横に配置される京都市バスの西工96MC独自の顔つきになっている。
車内はワンステップバスに共通した座席配置で、中扉より後の高床部は、最後部を除き公式側(進行方向左側)が1人掛け、非公式側(進行方向右側)が2人掛けとなっている。ただしデッドスペースが大きいためか、他社の5列に対して4列となっている。
新製時より洛西営業所に配置されており、2004年3月改正で全面民間委託化された際には、2台共に阪急バス委託の配置となった。
2014年3月改正で洛西営業所の委託先が近鉄バスに1本化され、従来近鉄バス委託だった西ブロック系統等でも運用されるようになった。
2015年9月改正で小規模な転属があり、0078・0079号車は九条営業所京阪バス委託の配置となった。入れ替わりで1264・1265号車が九条営業所京阪バス委託から洛西営業所近鉄バス委託へ転属している。転属の際、0078号車は多区間車のままだが、0079号車は単区間車化された。
2016年3月改正で、九条京阪の受け持ち系統がすべて均一系統となったので、0078号車も単区間車化された。
2018年2月に廃車された。