京都200か07-17

 京都200 か ・7 17 

2003年度導入
今年度在籍中
メーカー:
型式:
KL-LV834L1
車体製造:
いすゞバス製造
車体:
エルガ ノンステップ Type-B
変速機:
ECOMAT(ZF製トルコン式OD5速A/T)
所属:
九条営業所(京都市交通局)
備考:

 解 説 
2003年度のいすゞ車は、純正車体で大型ノンステップのエルガが18台導入された。エルガが最初に導入された2000年度は、部分ノンステップであるtype-Aだったが、2001年度からは3年連続でフルフラットノンステップであるtype-Bとなっている。当時の京都市バスは、床に段差の無いフルフラットタイプか、それに準ずる構造にこだわっていたようです。車内に段差があると、立ち客が後部に行かないので、詰め込みが効かず、収容力がツーステップバスよりも劣ってしまうことや、段差による事故を懸念したのかもしれません。
駆動系のレイアウトは、キュービックの末期に設定されたノンステップのものを踏襲しています。エンジンは6HK1-TCC直列6気筒7790ccで、キュービックよりも若干排気量が増えており、インタークーラー付きターボの装着により、出力191kW(260PS)/2700rpm トルク745N・m(76kg・m)/1400rpmと、多少パワーもアップしており、type-AのV8エンジンと遜色の無いパワーを発揮しています。横置きされたエンジンにZF製トルコン式OD5速A/Tを組み合わせ、ハンガリー・ラーバ製のアクスルを使ったセンタードロップ式アクスルにより、後部までのフラットな床が実現されています。その分機器類を後部に集約しており、若干デッドスペースが大きくなっています。type-Aでは中扉以降に5列座席を配置しているが、type-Bでは5列分は配置できず、4列としている。これはデッドスペースの関係もありますが、フルフラット故に通路と座席部分の段差が大きくなり、座席間隔を広めにしないと、座ったり立ったりがやりにくくなることもあるでしょう。当然その分定員が減少しており、2000年度導入のtype-Aが70名なのに対し、66名となっています。
前扉はグライドスライドドアだが、スロープは設置されておらず、車いすの乗降は中扉にスロープ板を渡して行うことになる。前部のデザインは、中型車のエルガミオと共通で、ヘッドライトが縦置き4灯式になっている。これはイメージの統一及び部品共用化によるコストダウンを目指したもの。エルガミオにはセーフティウィンドウが無いが、エルガには取り付けられており、これは京都市バス特注のようで、取りつけている事業者はあまりないようです。ただし設置場所の関係上あまり大きなものではなく、濃緑帯と重なっているのでそれほど目立ちません。エンジン部分のルーバーは、type-Aが左側にあるのに対し、type-Bは右側上部にあります。また側面後端部に窓が無いので、type-Aとは外観上からも区別が付きます。
導入された18台は、前半導入の11台(679~689号車)のうち、679~684号車が梅津営業所に新製配置され、685~689号車が九条営業所に新製配置となる。しかし梅津配置の6台は、直後のダイヤ改正で九条営業所に転属しており、すべて九条営業所配置になりました。後半導入の7台(714~720号車)は梅津営業所に新製配置されています。九条営業所配置車のうち、679・680号車が転属を繰り返したものの、現在は再びすべて九条営業所直営配置となっている。梅津営業所新製配置車は、2006年3月改正で714・715号車が直営配置、716~720号車が京阪バス委託配置となりましたが、716号車は2012年3月に直営へ転属した。そして2014年3月改正からは、梅津の民間委託先が西日本JRバスへ変更になる。ラッピング広告車の経歴があるのは、18台中8台。

 A.梅津営業所(京都市/単区間
 2004-03~2006-03
 
 一般塗装 

 71号系統 
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撮影:松尾橋
撮影当時、四条通南側にあった工場は閉鎖され、跡地には大型マンションが建設されたので、風景は一変している。

 201号系統 
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撮影:壬生操車場
操車場敷地外から撮影。

イメージ 3
イメージ 4
撮影:千本丸太町

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撮影:千本丸太町

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撮影:千本丸太町

 回送車
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撮影:松尾橋
上の71号系統からの回送車。当時は梅津営業所で直接操車していたので、松尾橋~梅津営業所間を常に回送していた。

撮影:四条大宮
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梅津営業所からへ壬生操車場の回送車。

 解 説 
導入時期が2回に分かれているので、登録番号が離れているが、前半導入の679~689号車と後半導入の714~720号車は全く同一仕様となっている。後半導入の714~720号車はすべて梅津営業所に新製配置されている。主に201号系統で運用されていたようで、他の系統での運用を撮影したのは、71号系統で1回だけ。

 B.梅津営業所(京阪バス/単区間
 2006-03~2014-03

 一般塗装 

 10号系統 
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撮影:千本丸太町
東行停留所の標柱だが、以前は車道ギリギリのところに設置してあった。その後写真のように電柱の横に移動した。

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撮影:千本中立売

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撮影:千本丸太町

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 12号系統 
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撮影:四条高倉

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撮影:千本北大路

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撮影:堀川丸太町
毎年5月1日のメーデーでは、二条城近くで集会が行われる関係で堀川通が交通規制される。その間は堀川丸太町~二条城前~堀川御池間が烏丸通経由で大幅な迂回を強いられる。上の写真は迂回の丸太町通から堀川通へ右折して正経路に戻るところ。

 51号系統 
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51号系統の受け持ちは2006年3月~2007年3月の1年間だけ。

 59号系統 
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撮影:千本北大路

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撮影:乾隆校前

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撮影:千本今出川

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撮影:太秦北路町~山越東町
京都マラソン2013開催による迂回運行中。

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撮影:山越操車場

 特59号系統 
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撮影:千本北大路

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撮影:立命館大学

 71号系統 
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撮影:四条大宮
梅津京阪が担当したのは2006年3月~2007年3月の1年間だけ。

 臨号系統 (特205号系統) 
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撮影:立命館大学
2001年3月の段階では、五条営業所から山越操車場への回送を、西大路七条→立命館大学前で営業運行していただけだった。2003年1月に五条営業所が廃止され、梅津営業所に統合されると、運行区間西大路四条→立命館大学前へ短縮された。2007年3月改正で12号系統を担当するようになると、衣笠操車場への回送を営業運行するのがメインになったようだ。

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撮影:わら天神前
相当昔は立命館大学前発も運行されていたようだが、少なくとも2001年3月改正段階では設定されていなかったようです。この点が某サイトと見解が異なるのですが、実際に停留所の時刻表を調べていたので、間違いないと思う。2009年3月改正からは従来の片道運行から往復運行となり、西大路四条行が設定されるようになった。こちらは立命館大学前行と異なり、わら天神前を経由している。

 臨時
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撮影:千本鞍馬口ライトハウス
多分佛教大学の学生輸送だと思う。梅津営業所の車両には「佛教大学前」のコマが無いので、「臨時」幕を表示していたようです。快速6号系統の設定前から、四条大宮佛教大学前の臨時便は運行されていたようだが、実態は調べてないので不明。当時はバス停に時刻表も掲示せず、ハイパー市バスダイヤにも掲載せずに多数の学生輸送便が運行されていたようです。事態が変わったのは、幽霊バス問題でお上から時刻表に無い便を勝手に運行することと咎められたので、快速6号系統となったのでしょう。

 回送車 
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撮影:わら天神前
衣笠操車場から梅津営業所への回送車。回送車のすべてを特205号系統としたわけではなく、営業運行しない物も多かった。

 解 説 
2006年3月改正で、梅津営業所の一部が京阪バスに委託されるようになった。山越操車場で担当する系統及び梅津営業所で直接操車する51・71号系統、及び206号系統の代走と出入庫兼用の特205号系統。ただし1年後の2007年3月改正で51・71号系統は九条京阪に移管し、新たに12号系統とM1号系統を受け持つようになった。

 C.梅津営業所(西日本JRバス/単区間
 2014-03~

 一般塗装   新デザイン方向幕 

 11号系統 
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撮影:山越操車場
2014年3月改正で嵯峨・嵐山地区が均一区間化されたので、11号系統も単区間系統となった。

 59号系統 
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イメージ 36
撮影:千本北大路

イメージ 37
撮影:千本北大路

イメージ 38
撮影:千本鞍馬口ライトハウス

 解 説 
2014年3月改正で方向幕がリニューアルされた。また梅津営業所の委託先が、京阪バスから西日本JRバスへと変更された。京阪バスも受託の継続を希望しており、実際受託事業者募集に応募はしていたのだが、京都市側の独自の採点により、西日本JRバスに負けたようですね。