2005年度 エアロスター CNGノンステップ

エアロスター CNGノンステップ
2005年度導入車


 主要諸元 
型式記号:KL-MP37JK改
車体製造:三菱ふそうバス製造(MFBM)
車体:エアロスター CNGノンステップ
種類:前中扉部分ノンステップ
全長:10455mm
全幅:2490mm
全高:2905mm
エンジン型式:6D24-CNG型 水冷4サイクル
過給機:無過給(自然吸気式)
シリンダー配列:直列6気筒
動弁機構:OHV 2バルブ
ボア×ストローク130mm×150mm
総排気量:11945cc
圧縮比:
最高出力:169kW(230ps)/2200rpm
最大トルク:813N・m(83kg・m)/1400rpm
搭載方法:縦置き横倒し(右側オフセット)
変速機:トルクコンバータ式5速AT
            (アリソン製ボタン式セレクタ)
乗車定員:60名
備考:国土交通省認定標準仕様ノンステップバス
         前中扉部分ノンステップバス
         天然ガス(CNG)バス
         平成11年排出ガス規制適合車

 車両リスト 

 解 説 
京都市バスでは低公害車を毎年数台導入しているが、2004年度は三菱ふそうエアロスターCNGが3台導入された。車体は三菱ふそうバス製造の純正車体となる。
低床化のための基本構造は、1997年に「ノーステップバス」として登場以来変化はなく、駆動系レイアウトは従来からの縦置を踏襲し、エンジンとデファレンシャルごと右側(非公式側)へオフセットさせることで、後部まで低床エリアを確保している。エンジンを縦置きとすることで、既存の部品が流用でき、高価な専用部品を極力用いずにフルフラットに近い構造を実現してはいるが、後部にデッドスペースが若干あり、部分ノンステップバスのように座席を5列配置することはできない。2004年度導入車からは、国交省認定の標準ノンステップとするため、スロープ状の床は角度が制限されることから、ステップ付きフラット床に改めている例が多いが、エアロスターは大きな差は無い。
京都市バスが最初に導入した6419・6420号車では、ホイールベース5300mmだったが、これだと収容できない車庫があるためか、それ以降のエアロスターノンステップは、標準的なホイールベース4800mmへ戻っている。トランスミッションはアリソン製のトルコン式オートマチックトランスミッションセレクターはボタン式となっている。KC-MP系の頃は5速MTが標準だったが、KL-MP系になると5速ATが標準となっていた。
日産ディーゼル車はCNGタンクが前部で、クーラーが中央付近に搭載されていたが、三菱車は逆の配置となり、クーラーが前部搭載で、CNGタンクは中央部付近となった。
2005年10月にマイナーチェンジが行われており、フォグランプの小型化、灯火器具の保安基準改正に適合に伴うリアコンビネーションランプの変更(取付位置の変更)、取付けが義務付けられた側面反射板の取付けなどの変更点がある。
2006年3月に1264~1266号車の3台は九条営業所京阪バス委託に新製配置され、単区間車のため26・50号系統で運用されていた。
2007年3月改正で九条京阪の受け持ちから岩倉操車場が外れ、衣笠操車場を受け持つことになった。これにより15・55号系統が西賀茂直営から、51・71号系統が梅津京阪から移管され、26・50号系統と合わせて多岐に運用されるようになった。
2014年3月改正で九条京阪が再び岩倉操車場を受け持ったことにより、配置車の大半が多区間車設備を搭載したが、この3台は単区間車のままだった。このため運用は6・臨6・50・71・特71号系統に限られていた。
2015年9月のダイヤ小改正に伴う配置替えがあり、1264・1265号車は洛西営業所近鉄バス委託へ転属して多区間車化されている。1266号車は従来通り九条京阪配置のままとなっており、新製後初めて配置が分かれることとなった。
2016年3月改正で岩倉・修学院地区が均一区間となり、岩倉操車場の系統でも運用されるようになった。
2017年3月に1265・1266号車が横大路営業所阪急バス委託へ転属し、新製時からの九条営業所京阪バス配置は無くなった。