2003年度 ブルーリボンシティ M尺ノンステップ

日野自動車+日野車体工業
ブルーリボンシティ ノンステップM尺
2003年度導入車


 主要諸元 
メーカー:日野自動車
型式:KL-HU2PMEE
車体製造:日野車体工業
車体:前中扉フルフラットノンステップ
全長:10510mm
全幅:2490mm
全高:3040mm
エンジン型式:P11C-TI型 水冷4サイクル
            (インタークーラー付)
シリンダー配列:直列6気筒
動弁機構:OHV 4バルブ
ボア×ストローク122mm×150mm
総排気量:10520cc
圧縮比:
最高出力:184kW(250ps)/2100rpm
最大トルク:883N・m(90kg・m)/1100rpm
搭載方法:横置き直立
変速機:トルクコンバータ式4速AT
            (ZF製ECOMATボタン式セレクタ)
乗車定員:62名
備考:大型フルフラットノンステップバス
         平成11年排出ガス規制適合車
         アイドリングスタート&ストップ
         ABS装備
         給油口右側
         燃料タンク右側

 車両リスト 

 解 説 
2003年度の日野車は、2002年度に引き続きブルーリボンシティ・ノンステップが導入された。
日野の大型車であるブルーリボンは、2000年6月に平成11年排ガス規制適合を行い、1985年に続いて二度目となる大幅なマイナーチェンジが施された。それに伴い車種名がブルーリボンシティと改められている。フルモデルチェンジではなくマイナーチェンジとしたのは、当時既にいすゞ自動車との間でバス事業の統合準備を進めており、無駄な投資を抑制していたからだろう。
構造的にはブルーリボン・ノンステップと全く同じであり、直列6気筒エンジンを後部に垂直横置とし、リアオーバーハングに機器類を集中させている。ホイールベースも変わらす5110mmとなっており、広めの中扉と合わせてノンステップ部分の床面積を広く取っている。タイヤハウス間も車いすが通れるだけの幅を確保してはいるが、車いすの乗降は中扉で簡易スロープを用いることとしたので、前扉の電動スロープ板は省略された。ブルーリボン・ノンステップでは後輪タイヤハウス上の座席が後向きで、後部の5人掛け座席と対面するという変則的な配置となっていたが、これはタイヤハウス形状や床高さの見直しで、前向きに改められた。
車体は前部分を除きほとんど同一だが、中扉より後部の窓は前部と同じ高さとなり、下部に黒色フィルムを貼ることで床の高さと合わせてある。それ以外は同一で、後部に樹脂パーツを用いる点も同じ。
最大の変更は前面形状で、ブルーリボンの直線的な形状から、曲線の多い形状となり、フロントバンパーとヘッドライトが一体化されている。また京都市バスでは標準装備としているセイフティウィンドウが、これまでのオプションから標準となった。2001年度導入車は、前扉開閉コックをフロントバンパーのナンバープレート部に設けていたが、使いづらくて不評だったのか、2002年度からはセイフティウィンドウをやや小さくし、捻出したスペースに設けている。2002年度車がこの部分を黒くしていたのに対し、2003年度車は車体と同色になった。また左側バックミラーは、新製時から補助ミラーが1枚追加されて3枚構成になっている。バックアイモニターが白黒のブラウン管式から、LCD式となった。
2004年3月に17台が導入され、西賀茂営業所に8台、錦林出張所に3台、梅津営業所に3台、洛西営業所に3台が配置された。厳密には洛西に納車されたのは6台だが、幕を入れて営業運行したのは最初の3台だけで、後の3台は営業運行しないまま6台まとめて転出している。
2014年3月以降の配置状況は、西賀茂営業所直営が0690~0693号車と0721~0727号車の11台、錦林出張所京都バス委託が0694~0696号車の3台で、そのうち0695・0696号車が急行102号系統専用ラッピング、梅津営業所直営が0697~0699号車の3台となっている。
2016年度の車両更新により、2017年2月に梅津営業所直営の0697・0699号車が洛西営業所近鉄バス委託へ転属した。