2002年度 エアロスター CNGノンステップK尺

エアロスター CNGノンステップK尺
2002年度導入車

 主要諸元 
型式:KL-MP37JK改
車体製造:三菱自動車バス製造
車種名:エアロスター ノンステップK尺
車体:前中扉セミフラットノンステップ
全長:10455mm
全幅:2490mm
全高:3180mm
エンジン型式:6D24-CNG型 4サイクル水冷
過給器:無過給(自然吸気式)
シリンダー配列:直列6気筒
動弁機構:OHV 2バルブ
ボア×ストローク130mm×150mm
総排気量:11945cc
圧縮比:
出力:169kW(230ps)/2200rpm
トルク:813N・m(83kg・m)/1400rpm
搭載方法:縦置き横倒し(右側オフセット)
変速機:トルクコンバータ式5速AT
            (アリソン製ボタン式セレクタ)
備考:前中扉大型ノンステップバス
         平成11年排出ガス規制適合車
         天然ガス(CNG)バス

 車両リスト 

 解 説 
京都市バスでは低公害車を毎年数台導入しているが、2002年度は三菱ふそうエアロスターCNGが3台導入された。車体は三菱ふそうバス製造の純正車体となる。
低床化のための基本構造は、1997年に「ノーステップバス」として登場以来変化はなく、駆動系レイアウトは従来からの縦置を踏襲し、エンジンとデファレンシャルごと右側(非公式側)へオフセットさせることで、後部まで低床エリアを確保している。とはいえ完全なフルフラット構造には出来なくて、フルフラットノンステップと部分ノンステップの中間的と言える構造となっている。2004年度導入車からは、国交省認定の標準ノンステップとするため、スロープ状の床からステップ付きフラット床に改めている例が多いが、エアロスターは大きな差は無い。
エンジンを縦置きとすることで、既存の部品が流用でき、高価な専用部品を極力用いずにフルフラットに近い構造を実現してはいるが、部分ノンステップバスのように座席を5列配置することはできない。最初に導入した6419・6420号車ではホイールベース5300mmだったが、これだと収容できない車庫があるためか、標準的なホイールベース4800mmへ戻っている。トランスミッションはアリソン製のトルコン式オートマチックトランスミッションセレクターはボタン式となっている。KC-MP系の頃は5速MTが標準だったが、KL-MP系になると5速ATが標準となっていた。
日産ディーゼル車はCNGタンクが前部で、クーラーが中央付近に搭載されていたが、三菱車は逆の配置となり、クーラーが前部搭載で、CNGタンクは中央部付近となった。
2003年3月の導入時は、0537~0539の3台すべて横大路営業所で、0537が阪急バス委託配置、0538・0539が京阪バス委託配置となった。
2007年3月に0539が九条営業所京阪バス委託へ転属した。
2011年4月に横大路営業所の一部委託先が、京阪バス委託から西日本JRバス委託となり、0538の配置先も変更となる。
2014年1月に0539が横大路営業所阪急バス委託へ転属し、3月改正からは横大路営業所の小型車以外が阪急バス委託へ一元化されたので、3台すべて横大路営業所阪急バス委託となった。
2016年度新車導入に伴い、2017年3月に3台共廃車となった。圧縮天然ガスのボンベは、法令で使用期間が15年以内と定められており、これを超えない使用期間となるので、満14年終了で廃車にしているため。