2001年度 エルガミオ ノンステップ

エルガミオ ノンステップ
2001年度導入車


 主要諸元 
メーカー:いすゞ自動車
型式:KK-LR233J1改
車体製造:いすゞバス製造
車種名:エルガミオ
車体:前中扉部分ノンステップ
全長:8990mm
全幅:2300mm
全高:3010mm
エンジン型式:6HH1-S型 水冷4サイクル
過給機:無過給(自然吸気式)
シリンダー配列:直列6気筒
動弁機構:SOHC 4バルブ
ボア×ストローク115mm×132mm
総排気量:8226cc
圧縮比:18.5
最高出力:165kW(225ps)/2900rpm
最大トルク:569N・m(58kg・m)/1700rpm
搭載方法:縦置き直立
変速機:トルクコンバータ式5速AT
            (アリソン製レバー式セレクタ)
乗車定員:58名
         平成10年排出ガス規制適合車
         平成10年騒音規制適合車
         アイドリングスタート&ストップ
         給油口右側
         燃料タンク右側

 車両リスト 

 解 説 
2001年度に導入された中型車は、いすゞエルガミオが4台と、三菱・エアロミディMJが4台です。どちらも中型車限定の系統へ投入する目的があったようです。
エルガミオは、1999年6月にジャーニーKをモデルチェンジしたもので、四角いボディながら角に丸みを持たせ、前部の方向幕部分も屋根のカーブに合わせて丸みを持たせている。ヘッドライトを縦置き4灯式としているのがスタイル上の特徴ともなっている。また2000年にモデルチェンジした大型バスのエルガと部品を共通して、イメージの統一を図るとともにコストダウンも図っている。
エルガミオ・ノンステップは、ワンステップバスを基本とし、前部分のみ低床化した扱いなので、型式に改の文字が入る。中扉より後部は2段ステップがあり、部分ノンステップバスということになるが、これは中型車ということで低価格が求められているので、コストのかかる専用部品が必要なフルフラットノンステップをラインナップ出来ないという事情もあるだろう。高床部には4列分の座席があるので、一部の大型フルフラットノンステップバスよりも、座席定員だけならこちらのほうが多いという逆転現象が起きてしまう。
車いすの乗降は、中扉にスロープ板を渡して行うことや、全長の制限からフロントオーバーハングを詰めているので、前部扉は通常の折戸となっている。この年式のエルガミオからは、左側面の前扉と中扉の間の広告看板が設置されなくなった。
大型ノンステップバスは、特に横置エンジンの場合フルフラットにするための機器配置の関係上、AT車が導入されるようになったが、本年度の導入車より中型ノンステップバスも原則AT車となった。
2002年3月に4台が九条営業所に導入され、16号系統で運用されるようになった。2005年3月改正で九条営業所の一部が京阪バスに委託され、16号系統もこちらの受け持ちになったので、車両も京阪バス委託の配置となった。ただし2005年7月には小型バス・ジャンボタクシー代替モデル実験が開始され、16号系統は小型バスの三菱ふそうエアロミディMEで運用されるようになった。余剰になった0317・0318号車は横大路営業所阪急バス委託へ転属し、残った0319・0320号車が16号系統の予備車となる。2007年4月からは16号系統がエアロミディMEから日野ポンチョに変更されたが、2台が予備車となる体制は変わらなかった。2008年1月改正でポンチョが1台転出したので、16号系統はポンチョ3台とエルガミオ2台の体制となり、これが2014年3月改正まで続いていた。16号系統の予備車となってからは、出番が少なくなってしまい、比較的利用客の少ない71・75号系統で運用されたり、練習車に使われたりした。また通常は大型車しか運用されない26・50・55号系統でも運用されたこともある。
2014年3月改正では、8号系統が横大路営業所阪急バス委託から、梅津営業所西日本JRバス委託へ移管されたため、2002年度エルガミオ4台のうち0318~0320号車の3台が転属して多区間車となった。0317号車のみ横大路営業所阪急バス委託へ配置されている。
2015年度新車導入により、2016年3月に0318~0320号車の3台は横大路営業所阪急バス委託へ転属した。これにより2001年度のエルガミオ4台は、すべて同所に揃って配置されることになった。