1999年度 キュービック CNGツーステップ

キュービックLV CNGツーステップ
1999年度導入車


 主要諸元 
メーカー:いすゞ自動車
型式:NE-LV288L
車体架装:いすゞバス製造
車種名:キュービックLV
車体:前後扉ツーステップ
全長:10280mm
全幅:2490mm
全高:3110mm
エンジン型式:8PF1型 水冷4サイクル
吸気方式:自然吸気式
シリンダー配列:V型8気筒
動弁機構:OHV 2バルブ
ボア×ストローク127mm×150mm
総排気量:15201cc
圧縮比:12.0
最高出力:177kW(240ps)/2100rpm
最大トルク:1079N・m(110kg・m)/1000rpm
搭載方法:縦置き
変速機:電磁エア式シフト5速MT(ACT)
シフト:フィンガーコントロール式フロアシフト
乗車定員:69名
クーラー:
行先表示機:幕式
備考:CNG(天然ガス)バス
         CNGボンベ床下配置(容量500ℓ)
         前後扉ツーステップバス

 車両リスト 

 2000年3月 

 解 説 
1999年度は1998年度に引き続きCNGバスを5台導入した。内訳はいすゞが0070・0071号車の2台、三菱が0075~0077号車の3台で、前年とは逆になった。
京都市バスとしては、1997年度以降バリアフリー化を進めるため、基本的に新車導入はノンステップ車かワンステップ車にしたものの、当時の高圧ガス保安法では鋼製ガスボンベを使わざるを得ないので、重量があることから床下搭載しか出来ず、当然今年度導入車もツーステップ車となった。その後法令改正によりガスボンベに使用可能な材質が追加され、軽量な素材を使うことでノンステップバスでもガスボンベを屋根に搭載する方法が可能になったことから、結果として今年度の導入車5台が京都市バスとしては最後のツーステップ車となった。またいすゞの大型路線バスが2000年6月にモデルチェンジし、車種名もエルガとなったため、この2台はキュービックとして最後の導入車でもある。
車内レイアウトは前年度(6660~6662号車)とは大幅に変更され、右側が1人掛け、左側が2人掛けを基本とした1994年度以前に類似したレイアウトとなった。幕板部にスリットがあるのは、ガスが漏れても床下に充満しないためだろう。床下に容量500ℓのCNGボンベが搭載されているため、コンデンサー等のクーラー機器は搭載できず、屋根上にクーラーユニットとコンデンサーユニットの両方が搭載されている。
導入された2台のキュービックは、導入当初は一般塗装で低公害車をPRする♥マーク地球にやさしい 天然ガスバスの水色文字が貼られていた。2005年1月からは2台共に急行100号系統専用車となり、専用の洛バスラッピングが施された。
2013年度新車導入と入れ替わりに、2014年1月に2台とも廃車された。ガスボンベの耐用年数は法令で15年以内と決まっており、京都市バスとしてはCNG車両を14年間で廃車することにしている。
以前は京都市バス車両の標準耐用年数が14年だったため、ディーゼル車もCNG車も同時に廃車となっていた。20009年度以降車両の使用年数を18年に延長したが、CNGバスは前述の理由があるので、延長はされていない。