1998年度 キュービック CNGツーステップ

キュービックCNG ツーステップ
1998年度導入車



 主要諸元 
メーカー:いすゞ自動車
型式:NE-LV288L
車体製造:いすゞバス製造
車種名:キュービックCNG
車体:前後扉ツーステップ
全長:10280mm
全幅:2490mm
全高:3340mm
エンジン型式:8PF1型型 水冷4サイクル
給気方式:自然給気式
シリンダー配列:V型8気筒
動弁機構:OHV 2バルブ
ボア×ストローク:127mm×150mm
総排気量:15201cc
圧縮比:
最高出力:177kW(240ps)/2100rpm
最大トルク:1079N・m(110kg・m)/1000rpm
搭載方法:縦置き直立
変速機:フィンガーコントロール式5速MT
            (ACT)
乗車定員:63名
クーラー:
行先表示機:幕式
備考:CNG(天然ガス)バス
         前後扉ツーステップステップバス

 車両リスト 

 解 説 
京都市交通局ではモニター事業者として、1994年に日産ディーゼルCNGバスを1台導入した。そして1997年度より低公害車として本格導入することとなり、いすゞ・キュービックが5台導入された。1998年度もCNGバスを5台導入したが、いすゞが6660~6662号車の3台、三菱が6663・6664号車の2台となる。
京都市バスとしては、1997年度以降バリアフリー化を進めるため、基本的に新車導入はノンステップ車かワンステップ車にしたものの、当時の高圧ガス保安法では鋼製ガスボンベを使わざるを得ないので、重量があることから床下搭載しか出来ず、当然今年度導入車もツーステップ車となった。その後法改正によりガスボンベに使用可能な材質が追加され、軽量な素材を使うことでガスボンベを屋根に搭載する方法が可能になり、CNGノンステップバスが登場することになる。
天然ガス(CNG)バスについての詳細は、リンク先を参照して下さい。
車内レイアウトは前年度(6509~6513号車)と同様に、基本的に左右2人掛けで通路が狭い。一説によると床下に重量のあるガスボンベを搭載しているので、あまり立ち客が乗車するのは好ましくないかららしいが、真偽のほどは定かではない。床下にCNGボンベを搭載するため、冷房機器が搭載できないことから、屋根上にクーラーユニットとコンデンサーユニットの両方が搭載されている。
導入された当初は3台すべて多区間車で、一般塗装に低公害車をPRする♥マークだったが、2001年9月に6660号車がかつての京都市電をモチーフとして、アイボリーとグリーンのチンチンバス塗装となった。10月には観光百景ラッピングが追加されている。ただし1997年度車とは異なり、ダミーポールは取り付けられなかった。
2005年1月からは6660・6661号車が急行100号系統専用車となり、専用の洛バスラッピング車となった。屋根はラッピングも塗装の変更も行わないため、元の塗装の違いがそのままだった。6662号車はラッピングされずに一般塗装のままで、洛バス予備車や立命館輸送で運用されていた。
2012年度新車導入と入れ替わりに、2013年3月までに3台とも廃車された。ガスボンベの耐用年数は法令で15年以内と決まっており、以前は京都市バス車両の標準耐用年数が14年だったため、同時に廃車となっていた。