1997年度 ガーラ ハイデッカー

ガーラI ハイデッカー
1997年度導入車

定期観光バス時代

一般路線車時代

 主要諸元 
メーカー:いすゞ自動車
型式:KC-LV781R1
車体製造:いすゞバス製造
車体:ガーラI
種類:トップドア ハイデッカー
全長:11990mm
全幅:2490mm
全高:3275mm
エンジン型式:10PE1-H型
動弁機構:
過給機:ノンターボ(NA)
シリンダー配列:V型10気筒
ボア×ストローク127mm×150mm
総排気量:19001cc
圧縮比:18.0
最高出力:279kW(380ps)/2300rpm
最大トルク:1275N・m(130kg・m)/1400rpm
搭載方法:縦置き
変速機:フィンガーコントロール式5速MT
            (ACT)
乗車定員:※45名
備考:平成6年排出ガス規制適合車
         アイドリングストップバス
         元京都定期観光バス専用車両
         乗車定員は一般路線車転用後

 車両リスト 

 1997年11月登録 
6505 横大路営業所(阪急バス) きんかく 2016年2月廃車
6506 横大路営業所(阪急バス) ぎんかく 2016年2月廃車
6507 横大路営業所(阪急バス) にしじん 2016年2月廃車
6508 横大路営業所(阪急バス) うずまさ 2016年2月廃車

 ※愛称は定期観光バス時代のもの

 解 説 
いすゞ・ガーラは、1996年にスーパークルーザーの後継車種として登場した大型観光バス。モデルチェンジと共に名称が変更された。
ラインナップには全長12m級ではガーラI・HD(ハイデッカー)、ガーラII・SHD(スーパーハイデッカー)、ガーラIII・GHD(グレースハイデッカー)の3種類、全長9m級でガーラIV・HD-9(ハイデッカーナイン)の合計4種類があった。
京都市バスの定期観光車で導入されたのは、ガーラI・HDで、エンジンは一般的なV10の10PE1-H型(380PS)を採用している。塗装は定期観光車標準の藤色をベースに水色の帯が入る。クーラーは床下サブエンジン式。
定期観光車を受け持っていた五条営業所に新製配置され、2003年1月に廃止後は梅津営業所に転属した。2006年3月改正で梅津営業所の一部が京阪バスに委託されたが、定期観光バスはそのまま直営が担当した。
2012年3月で京都定期観光バスから京都市交通局が撤退したため、京阪バス委託に転属して一般路線車に転用された。側面の愛称は撤去され、方向幕の代わりに差し込み式表示板が設置された。内装は補助椅子を撤去して運賃箱と案内表示機が設置されている。運用は土休日が水族館シャトル、平日は学1号系統(京都明徳高校輸送)。
2014年3月改正で、4台すべて横大路営業所阪急バス委託へ転属した。同改正では一般車両は方向幕のデザインを一新したが、この4台に関してはそのまま継続使用となっている。残りの使用期間を考慮して、特別にサイズの小さい方向幕を作るのは割に合わないということだろう。
土休日は水族館シャトル、平日は京都明徳高校通学輸送で運用されていたが、元定期観光バスなので、シャトル輸送には向いておらず、土休日は車庫で寝ていることも多かったようだ。
標準使用年数の18年に達したことから、2016年2月に廃車となった。