京都200か06-82

 京都200 か ・6 82 

2003年度導入
2014年度在籍中
メーカー:
型式:
KL-LV834L1
車体製造:
いすゞバス製造
車体:
エルガ ノンステップ Type-B
変速機:
ECOMAT(ZF製トルコン式OD5速A/T)
所属:
九条営業所(京都市交通局)
備考:

 解 説 
2003年度のいすゞ車は、純正車体で大型ノンステップのエルガが18台導入された。エルガが最初に導入された2000年度は、部分ノンステップであるtype-Aだったが、2001年度からは3年連続でフルフラットノンステップであるtype-Bとなっている。当時の京都市バスは、床に段差の無いフルフラットタイプか、それに準ずる構造にこだわっていたようです。車内に段差があると、立ち客が後部に行かないので、詰め込みが効かず、収容力がツーステップバスよりも劣ってしまうことや、段差による事故を懸念したのかもしれません。
駆動系のレイアウトは、キュービックの末期に設定されたノンステップのものを踏襲しています。エンジンは6HK1-TCC直列6気筒7790ccで、キュービックよりも若干排気量が増えており、インタークーラー付きターボの装着により、出力191kW(260PS)/2700rpm トルク745N・m(76kg・m)/1400rpmと、多少パワーもアップしており、type-AのV8エンジンと遜色の無いパワーを発揮しています。横置きされたエンジンにZF製トルコン式OD5速A/Tを組み合わせ、ハンガリー・ラーバ製のアクスルを使ったセンタードロップ式アクスルにより、後部までのフラットな床が実現されています。その分機器類を後部に集約しており、若干デッドスペースが大きくなっています。type-Aでは中扉以降に5列座席を配置しているが、type-Bでは5列分は配置できず、4列としている。これはデッドスペースの関係もありますが、フルフラット故に通路と座席部分の段差が大きくなり、座席間隔を広めにしないと、座ったり立ったりがやりにくくなることもあるでしょう。当然その分定員が減少しており、2000年度導入のtype-Aが70名なのに対し、66名となっています。
前扉はグライドスライドドアだが、スロープは設置されておらず、車いすの乗降は中扉にスロープ板を渡して行うことになる。前部のデザインは、中型車のエルガミオと共通で、ヘッドライトが縦置き4灯式になっている。これはイメージの統一及び部品共用化によるコストダウンを目指したもの。エルガミオにはセーフティウィンドウが無いが、エルガには取り付けられており、これは京都市バス特注のようで、取りつけている事業者はあまりないようです。ただし設置場所の関係上あまり大きなものではなく、濃緑帯と重なっているのでそれほど目立ちません。エンジン部分のルーバーは、type-Aが左側にあるのに対し、type-Bは右側上部にあります。また側面後端部に窓が無いので、type-Aとは外観上からも区別が付きます。
導入された18台は、前半導入の11台(679~689号車)のうち、679~684号車が梅津営業所に新製配置され、685~689号車が九条営業所に新製配置となる。しかし梅津配置の6台は、直後のダイヤ改正で九条営業所に転属しており、すべて九条営業所配置になりました。後半導入の7台(714~720号車)は梅津営業所に新製配置されています。九条営業所配置車のうち、679・680号車が転属を繰り返したものの、現在は再びすべて九条営業所直営配置となっている。梅津営業所新製配置車は、2006年3月改正で714・715号車が直営配置、716~720号車が京阪バス委託配置となりましたが、716号車は2012年3月に直営へ転属した。そして2014年3月改正からは、梅津の民間委託先が西日本JRバスへ変更になる。ラッピング広告車の経歴があるのは、18台中8台。

 A.梅津営業所(京都市/単区間車) 
 2004-03
 
 一般塗装 


 解 説 
新製当初は梅津営業所に配置されたが、10日ほどで九条営業所に転属している。

 B.九条営業所(京都市/単区間
 2004-03~2005-03
 
 一般塗装 


 解 説 
新製配置の梅津営業所から10日ほど後のダイヤ改正で、九条営業所に転属している。撮影する機会は無かった。

 C.九条営業所(京都市/単区間
 2005-03~2010-02

 一般塗装 

 202号系統 
イメージ 12
撮影:西ノ京円町

イメージ 13
イメージ 14
撮影:西大路五条

 205号系統 
イメージ 15
撮影:千本北大路

イメージ 16
撮影:西大路五条

イメージ 17
撮影:京都駅前

イメージ 18

イメージ 19
撮影:千本北大路

イメージ 20
撮影:千本北大路

 207号系統 
イメージ 21
撮影:四条大宮
大宮東映営業末期の撮影。

イメージ 22
撮影:四条大宮

 208号系統 
イメージ 23
撮影:九条車庫前

イメージ 24
撮影:烏丸七条

イメージ 25
撮影:京都駅前

 解 説 
2005年3月改正で、九条営業所の一部が京阪バスに委託されるようになった。これにより直営は、基本的に循環系統だけを担当することになる。また京阪バス委託には比較的古い車両を配置し、ノンステップバスの大半は直営配置となっていた。これは委託による収支改善効果の数字を上げるため、耐用年数の過ぎた車両ばかりにしたためだろう。

 D.九条営業所(京都市/単区間
 2010-02~2014-03

 一般塗装   創味食品ラッピング広告車 

 202号系統 
イメージ 5
撮影:烏丸丸太町

 205号系統 
イメージ 6
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撮影:千本北大路~金閣寺

イメージ 8
撮影:京都駅前

イメージ 9

イメージ 10
撮影:北大路バスターミナル

 208号系統 
イメージ 11
撮影:烏丸七条

 解 説 
2010年2月には、京都市伏見区に本社のある調味料の会社である創味食品のラッピング広告車となった。以前の社名である創味食品工業時代にも、ラッピング広告のスポンサーとなっていたが、老朽廃車により一時期ラッピング広告から撤退していた。
2009年7月に製造・販売の2社が統合され、社名が創味食品となり、再びラッピング広告車の大口スポンサーとなった。前回はラッピングデザインが色合いの違いで2種類あったが、今回は1種類だけとなっている。
ちなみに創味の調味料はちょっとお高いので、うちでは買ったことがありません。CMでも安田美沙子に「あいうえお高いタレやけど、かきくけ後悔させしまへん」と歌わせており、値段が高くても味には自信があるようですね。

 E.九条営業所(京都市/単区間車) 
 2014-03~

 一般塗装   創味食品ラッピング広告車 

 新デザイン方向幕 

 202号系統 
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撮影:府庁前

 205号系統 
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撮影:北大路バスターミナル(地下鉄北大路駅)

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撮影:九条車庫前
誤乗防止のため、末端区間ではこの方向幕を表示する。

 208号系統 
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撮影:京都駅前

 臨時系統  (特208号系統) 
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イメージ 4
撮影:京都駅前
2014年3月改正で、208号系統の区間便として、梅小路公園折り返しの便が設定されたが、208号系統との誤乗防止のためか、梅小路公園行きは臨時系統表示となる。

 解 説 
2014年3月改正で方向幕がリニューアルされた。